「小寒」は、普段はあまり聞かない言葉ですが、季節を表す言葉です。
小寒とは一体いつのことで、どんな意味があるのでしょうか?
また、この時季の食べ物はどんなものがあるのでしょうか?
小寒とはどんな意味?
1月の二十四節気の一つである【小寒】。
読み方は「しょうかん」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を約15日ごとに24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの23番目にくるのがこの【小寒】で、二十四節気で言う「冬」の季節にあたります。
最も寒い時期が始まるころ
1月5日ころ
1年で最も寒い時期は「寒」と呼ばれ、その初日である小寒が「寒の入り」。
また、小寒から節分までの約1か月間を「寒の内」といいます。
寒中見舞いは寒の内に
小寒から節分までの「寒の内」に出す挨拶状が【寒中見舞い】です。
冒頭の挨拶には「本格的な寒さを迎える折」とか「厳寒のみぎり」などの語句を使うのが一般的です。
2022年の小寒はいつ?
2022年の小寒は
2022年 1月 5日(水)です。
ちなみに、今後数年の小寒(予測)はというと・・・
2023年 1月 6日
2024年 1月 6日
となります。
小寒の頃の食べ物は?
小寒の時期の食べ物として有名なのは春の七草を使った「七草粥」です。
春の七草とはセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの野菜のこと。
日本には古来より五節句の一つである「人日(じんじつ)の節句」の1月7日の朝に「七草粥」と呼ばれる、春の七草が入ったおかゆを食べて邪気を払い、無病息災を祈る風習があります。
この風習には、お節料理で疲れた胃を休ませ、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという側面もあります。
鏡開きもある
鏡開きとは、1月11日に今年1年の一家円満を願いながら、神様に供えた鏡餅をお下がりとして頂く風習です。
飾って固くなってしまった餅を木づちなどで叩いて細かくしますが、鏡餅には歳神様が宿っていますから、神様と縁が切れないように「割る」「砕く」という表現は使わず「開く」という縁起の良い表現をしているんです。
小寒の七十二候は?
小寒は1月5日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「大寒」までの期間を表すこともあります。
すなわち、1月5日~1月19日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 小寒の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候(1/5~9):芹乃栄(せり すなわち さかう)
セリが良く生育するころを表しています。
セリといえば春の七草のひとつですが、食用にされるのは若い茎の部分で、真冬のものが最もおいしいと言われています。
1月7日の朝には七草粥を食べる習わしがあり、冬場の緑黄色野菜の少ない時期にこの春の七草がちょうど良いのでしょう。
- 次候(1/10~14):水泉動(すいせん うごく)
「水泉」とは湧き出る泉のことで、地下で凍っていた泉が動き始めるころを表しています。
- 末候(1/15~19):雉始雊(きじ はじめて なく)
「雊」はキジが鳴くという意味で、キジの雄が鳴き始めることを表しています。
でも、実際に鳴き始めるのは3月から4月ごろです。
キジの鳴き声は「ホロロ」ではなく「ケーン」です。
小寒の意味 まとめ
空気も乾燥して寒さも一年で最も厳しい時期に向かうころです。
お正月休みだった方は体がなまっているかもしれませんので、風邪やインフルエンザにかからないように注意しないといけませんね。
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