「白露」は、普段はあまり聞かない言葉ですが、二十四節気の一つで、季節を表す言葉です。
白露とは一体いつのことで、どんな意味があるのでしょうか?
また、この時季に旬を迎える食べ物はどんなものがあるのでしょうか?
白露とはどんな意味?
9月の二十四節気の一つである【白露】。
読み方は「はくろ」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を約15日ごとに24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの15番目にくるのがこの【白露】で、二十四節気で言う「秋」の季節のうちの一つです。
大気が冷えてきて露ができ始めるころ
9月7日ころ
「白」という字がつくのは、露が光って白く見えるからということもありますが、中国の五行説では秋の色が白とされていることも関係します。
夜の気温がだいぶ下がり、空気中の水蒸気が冷やされると水滴となって草や木の枝につくのが露。
ようやく残暑もなくなって、秋が本格的に到来した証拠ですね。
2022年の白露はいつ?
2022年の白露は
2022年 9月 8日(木)です。
ちなみに、今後数年の白露(予測)はというと・・・
2023年 9月 8日
2024年 9月 7日
となります。
白露の頃の旬の食べ物は?
- ナス(茄子)
ナスは一般的に7月から8月が旬の夏野菜とされていますが、「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざがあるように、初秋に収穫されるナスも身が締まっていて種が少なく、特に美味しいのです。
- 根ショウガ
根ショウガは貯蔵物は1年中出回っていますが、9月から10月が収穫期にあたります。
収穫してすぐに出荷される新ショウガは色白で繊維が少なく、非常にみずみずしいのが特徴です。
白露の七十二候は?
白露は9月7日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「秋分」までの期間を表すこともあります。
すなわち、9月7日~9月22日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 白露の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候(9/7~11):草露白(くさのつゆしろし)
早朝、草花のに降りた露が白く光るころを表しています。
朝晩の涼しさが際立つこのころ、早朝から昼過ぎまでの半日だけ紫色の花を咲かせるのが露草です。
- 次候(9/12~17):鶺鴒鳴(せきれいなく)
鶺鴒(セキレイ)が鳴き始めるころを表しています。
セキレイは全長20cm前後で、細いくちばしと長い尾が特徴的。
その長い尾を上下に振る仕草が地面を叩いているように見えることから「石たたき」「庭たたき」と呼ばれることもあります。
- 末候(9/18~22):玄鳥去(つばめさる)
ツバメが南へ帰るころを表しています。
ツバメは春に南方から日本に来て、巣を作り繁殖活動を夏のうちに終えます。
そして秋に寒くなってくると越冬のため南のほうへ飛んでいってしまうのです。
白露の意味 まとめ
残暑も徐々に影を潜め、朝晩の涼しさが増してくるころ。
「食欲の秋」にふさわしく、多くの果物や野菜が収穫を迎えます。
夏に酷使した体や胃腸をいたわる為にも、美味しい旬の食材をたくさん摂りたいですね。
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