人名ではない「小雪」は、季節を表す二十四節気のうちの一つ。
「しょうせつ」と読みますが、小雪とは一体いつのことで、どんな意味があるのでしょうか?
また、この時季に旬を迎える食べ物はどんなものがあるのでしょうか?
小雪とはどんな意味?
11月の二十四節気の一つである【小雪】。
読み方は「しょうせつ」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を約15日ごとに24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの20番目にくるのがこの【小雪】で、二十四節気で言う「冬」の季節を表す節気のうちの一つです。
寒さが進み、わずかながらも雪が降り始めるころ
11月22日ころ
東北や北陸の山間部から初雪の便りが届くころで、このころから本格的な冬支度の準備が始まってきますね。
2022年の小雪はいつ?
2022年の小雪は2022年11月22日(火)です。
ちなみに、今後数年の小雪(予測)はというと・・・
2023年11月22日
2024年11月22日
となります。
小雪の頃の旬の食べ物は?
- 小松菜
小松菜は東京都江戸川区の小松川近辺で改良された品種で、鷹狩りのためにその地を訪れた江戸幕府五代将軍徳川綱吉に献上され、小松菜と命名されたという逸話が残っています。
この時期は小松菜だけでなく、白菜、長ネギ、ニラ、かぶなど、お鍋にピッタリの冬野菜が旬を迎えます。
冬野菜には体を温める作用をするものが多く、寒さや風対策に良いですね。
- タラ(鱈)
脂肪分の少ない身は柔らかく、味も淡白なため、どんな味付けにも合いますし、鍋の具材としても最適な魚です。
- れんこん(蓮根)
秋口に収穫される「秋レンコン」は、柔らかくあっさりとした味わい。いっぽう冬物は粘りがでて、甘みが増します。
漢字だと「蓮根」と書くためハスの根だと思われがちですが、正確にはハスの地下茎が肥大化した部分を食用にしているのです。
小雪の七十二候は?
小雪は11月22日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「大雪」までの期間を表すこともあります。
すなわち、11月22日~12月6日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 小雪の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候(11/22~26):虹蔵不見(にじかくれてみえず)
陽の光が弱まり、虹を見かけなくなるころを表しています。
ちなみに、春の二十四節気「清明」には、この逆で虹が出始める「虹始見」という七十二候があります。
- 次候(11/27~12/1):朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
冷たい北風が木の葉を吹き払うころを表しています。
「朔」とは北の方角を表していますので、朔風とは北風のことで、この時期特有の「木枯らし」のことですね。
- 末候(12/2~6):橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
橘の実が黄色くなり始めるころを表しています。
橘とは柑橘類の一種で、日本に古くから自生しており、国内の柑橘系の中で唯一の野生種でもあります。
小雪の意味 まとめ
冬本番まで間近に迫ったこの季節。
インフルエンザも流行り始めるので、体調管理は万全にしておきたいですね。
お鍋にピッタリの旬の食材が豊富なので、みんなでお鍋を囲んで栄養たっぷり暖かくして過ごしましょう!
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