清明(せいめい)っていう春の季節を表す言葉があるのですが、あまり聞き慣れませんね。
この【清明】とはいったいいつで、どんな意味があるのでしょうか?
沖縄でこのころに行われるお祭り【清明祭】についてもお伝えします。
清明とはどんな意味?
4月の二十四節気の一つである【清明】。
読み方は「せいめい」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの5番目にくるのがこの【清明】で、太陽の黄経が15度に達したときで、毎年、4月5日ころになります。
春先の清らかで草木が生き生きとした様子を表した「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略したものと言われています。
2022年の清明はいつ?
2022年の清明は
2022年 4月 5日(火)です。
ちなみに、今後数年の清明(予測)はというと・・・
2023年 4月5日
2024年 4月4日
となります。
春分の日から数えて15日目が清明になります。
清明に行われる沖縄の【清明祭】
沖縄では4月から「清明祭」という伝統行事が始まります。
先祖を供養する「お盆」のような行事で、「シーミー」と呼ばれ、先祖のお墓にお重の料理を供えて、重箱を一度お供えした後は、親戚一同でその重箱料理をごちそうになるという宴を開き、先祖供養とともに、親族の親睦を深めるものです。
お供えする料理は地域によって異なりますが、天・地・海を象徴するもので、鶏肉、三枚肉の煮付け、赤いかまぼこなどを重箱に詰め、豪勢で日持ちのするものが入っています。
沖縄本島南部では、一族全員が同じ墓に入る伝統があり、必然的にお墓が大きくなります。
そのため、宴の規模も大きくなり、各地で賑やかな清明祭を見ることができます。
この行事は18世紀に中国から伝わりました。
当時は農事の始まりのこの季節に、先祖の力を借りるために祭事を行っていたそうです。
それが広まるにつれて、徐々にご先祖祭りへと変化していったと言われています。
※清明祭のようす
清明の七十二候は?
清明は4月4,5日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「穀雨」までの期間を表すこともあります。
すなわち、4月5日~19日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 清明の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候:玄鳥至(つばめきたる)
ツバメが南からやってくるころという意味。
3月になって暖かくなってくると、南の国で過ごしていたツバメが、生まれ故郷である日本に帰ってきて巣作りをします。
- 次候:鴻雁北(がんきたへかえる)
暖かくなり、雁が北へ帰っていくころという意味。
冬鳥である雁は、冬の間は北海道・東北で過ごしていますが、暖かくなってくると、北の大陸へと渡っていきます。
- 末候:虹始見(にじはじめてあらわる)
雨が降った後に、虹が見える時期になったという意味。
春先までの乾いた空気から、だんだんと空気が湿ってきて、雨の季節になると虹がみられるようになります。
清明の意味 まとめ
清明の4月5日というと、ちょうど学校の入学式前後ですよね。
電車に乗ると新入生や新社会人も見かけたりして、なんだかこちらまでフレッシュな気分にさせてくれます。
晴れている日も多くて、本格的な春の暖かさや生命の息吹を感じたい季節ですね。
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