二十四節気の「大雪」は、普段はあまり聞かない言葉ですが、季節を表す言葉です。
大雪とは一体いつのことで、どんな意味があるのでしょうか?
また、この時季に旬を迎える食べ物はどんなものがあるのでしょうか?
大雪とはどんな意味?
12月の二十四節気の一つである【大雪】。
読み方は「たいせつ」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を約15日ごとに24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの21番目にくるのがこの【大雪】で、二十四節気で言う「冬」の季節の一つです。
いよいよ本格的に雪が降り始めるころ
12月7日ころ
針供養の日
折れた縫い針を神社に納めて供養する慣習が「針供養」です。
12月8日と2月8日は「事八日」と呼ばれ、慎み深く過ごす農耕の終わりと始まりの日とされていました。
この日は針仕事を休むべきという風習から、針供養が12月8日、または2月8日に行われるようになりました。
義士祭(忠臣蔵)
毎年12月14日、東京の高輪にある泉岳寺では、赤穂浪士四十七士を祭る「義士祭」が行われます。
元禄15年12月14日に、大石内蔵助率いる赤穂浪士たちが本所の吉良邸に討ち入り、仇である吉良上野介の首を、亡き主君の墓前に捧げました。
泉岳寺は赤穂藩の菩提寺であり、四十七士の墓もあります。
2022年の大雪はいつ?
2022年の大雪は
2022年12月7日(水)です。
ちなみに、今後数年の大雪(予測)はというと・・・
2023年12月7日
2024年12月7日
となります。
大雪の頃の旬の食べ物は?
この時季の旬の食べ物にはどんなものがあるでしょうか?代表的なものをいくつかご紹介します。
- だいこん(大根)
スーパーでよく見かけるのは「青首大根」といわれる種類です。
大根の旬は11~2月。一年中手に入れることができるようになりましたが、寒い時期のほうが、甘みがあってみずみずしいのです。
- しゅんぎく(春菊)
茎や葉がやわらかく、香りの良いのは秋から冬にかけての旬のもの。
鍋物の具材として欠かせないもので、関西では菊菜とも呼ばれます。
- 寒ブリ
寒ブリと言えば氷見で獲れるが有名ですが、産卵のためにたっぷりと栄養を蓄えたブリが、北海道から九州めがけて日本海を南下します。
その道中、12~2月頃、富山湾で獲れるのが氷見の寒ブリ。
大雪の七十二候は?
大雪は12月7日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「冬至」までの期間を表すこともあります。
すなわち、12月7日~12月21日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 大雪の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候(12/7~11):閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
天地の気がふさがれて本格的な冬となるころを表しています。
重く垂れこめた雲によって空が覆われ、地上の生き物はみな息をひそめている。そんな様子を表しています。
- 次候(12/12~16):熊蟄穴(くまあなにこもる)
熊が穴に入り、冬ごもりをするころを表しています。
日本には北海道に生息するヒグマと、本州、四国、九州に生息するツキノワグマの2種類のクマがいる。
肉食性の強いヒグマに対して、ツキノワグマは植物性で、動物性のものを食べるとしても、アリ、ハチ、カニなどの小動物に限られています。
- 末候(12/17~21):鱖魚群(さけのうおむらがる)
鱖魚とは鮭のことで、鮭が群をなして川を上るころを表しています。
北海道や東北地方では、10月頃から生まれた川に遡上してくるため、近海では鮭漁が盛んになります。
大雪の意味 まとめ
大雪のころは、ブリや大根、鍋ものなども美味しい季節ですね。
年末に向けて何かと慌ただしく、忙しくなる時でもあります。
あ~、最近は年末に大掃除しなくなったな~。
今年はしようかな?(多分しないと思う)
大雪の後
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大雪の前
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