「処暑」は、普段はあまり聞かない言葉ですが、季節を表す言葉です。
処暑とは一体いつのことで、どんな意味があるのでしょうか?
また、この時季に旬を迎える食べ物はどんなものがあるのでしょうか?
処暑とはどんな意味?
8月の二十四節気の一つである【処暑】。
読み方は「しょしょ」です。
明治時代以前に使われていた旧暦では、太陽の動きに合わせて1年を約15日ごとに24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」が用いられていました。
二十四節気で1年が始まるのは春の立春から。
24つあるうちの14番目にくるのがこの【処暑】で、二十四節気で言う「秋」に分類される季節です。
暑さが少し和らいでくるころ
8月23日ころ
このころから、夏の厳しい暑さも失せ始め、朝晩も涼しくなってきます。
スズムシやマツムシも泣き始めて、秋の気配が感じられるころですね。
2022年の処暑はいつ?
2022年の処暑は
2022年 8月23日(火)です。
ちなみに、今後数年の処暑(予測)はというと・・・
2023年 8月23日
2024年 8月22日
となります。
処暑の頃の旬の食べ物は?
- いちじく(無花果)
いちじくには、初夏から夏にかけて実がなる夏果と、秋に実がなる秋果があり、この時期から採れる秋果のほうがおいしいと言われています。
いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。
実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないのでその名がついたのでしょう。
果実を半分に切ると見える赤い無数の粒がいちじくの花です。
- ぶどう(葡萄)
ぶどうは品種が多く、品種ごとに収穫時期も異なりますが、8月頃から品質的に安定してきて、美味しい食べごろを迎えます。
小さなデラウエアは7,8月頃。大きな粒の巨峰は9月頃のものが美味しいですね。
- くり(栗)
栗は、ビタミン、ミネラルなどの栄養バランスがとても良い食品。
特に、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンC、カリウムが豊富。
処暑の七十二候は?
処暑は8月23日ころと説明をしましたが、場合によっては、二十四節気の次の節気である「白露」までの期間を表すこともあります。
すなわち、8月23日~9月6日ころを指すこともあります。
二十四節気のそれぞれをさらに初侯、次侯、末侯の三つに分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」で見ると、 処暑の期間中の七十二候は以下の三つがあります。
- 初候(8/23~27):綿柎開(わたのはなしべひらく)
「綿」とは綿花のこと。そして「柎(はなしべ)」とは花のガクのことです。
綿花のガクが開き始めるころを表しています。
- 次候(8/28~9/1):天地始粛(てんちはじめてさむし)
「粛」とは鎮まる、弱まるといった意味で、全体では、処暑とほぼ同じ意味で、ようやく暑さが弱まるころを表しています。
ちょうどこのころは台風の来襲も多い時期で、せっかく実り始めた農作物が被害に遭わないよう、風神の鎮魂を願う意味を込めて行われるのが富山県で有名な「おわら風の盆」です。
- 末候(9/2~6):禾乃登(こくものみのる)
稲穂が黄金色に色づき、実るころを表しています。
「禾」とは本来、稲や麦などの穂先に生えている毛を指す言葉ですが、転じて、稲やヒエ、アワなどの穀物の総称とされます。
処暑の意味 まとめ
処暑のころになると、さすがに暑さも少し和らぎ始め、暦の上だけでなく、秋を少しずつ実感できます。
暑さも子供の夏休みも終わり、ほっと一息ついたところで体調を崩さないようにしないといけませんね。
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