日常生活

傘の撥水性を復活させる方法と長持ちさせる方法

傘の生地全体がジワっと濡れて、内側にも雨水が浸み込んでくるような状態になっていませんか?

傘を長い間使っていると、どうしても新品の時の撥水加工が劣化してしまいます。

そこで、簡単に傘の撥水性・防水性を復活させる方法と、復活した効果を長持ちさせる工夫についてお伝えします。

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傘の撥水性が悪くなる原因

ビニール傘以外の多くの傘には「フッ素樹脂」を使った撥水加工がされています。

最初の頃はこのフッ素1つ1つが鎖のようにつながってがっちりコーティングしているので水滴が生地まで到達せずにツルリと落ちていくのです。

しかし、傘を開閉して生地に負荷をかけたり、手でギュッと絞ってまとめたり、常に負荷のかかっている傘生地の折り目などは、使っているうちにフッ素の鎖が切れてしまうのです。

そうなると、水玉ツルンとはいかずに、フッ素が切れているところから雨水が浸み込むようになってくるのです。

 

防水スプレーを吹きかけて撥水性を復活

いちばん簡単で確実な方法がこれ。

もし、傘の生地が汚れているようでしたら、洗って乾かしてから使用した方が効果が持続します。

別記事:傘の洗い方について

傘から20~30cm離した位置から全体に均一になるようスプレーします。
近すぎるとそこだけ液剤が濃くなって塗りムラになり、最悪の場合シミになりますのでご注意ください。

吸い込むと気分が悪くなることがありますので、必ず屋外でスプレーしましょう。

スプレーをした後は、十分に乾かしてください。

 

防水スプレーもさまざま発売されていますが、一番定評のあるのが「スコッチガード 衣類・布製品用」です。

 

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ドライヤーの温風を傘にあてて撥水性を復活

いったん切れてしまったフッ素の鎖は、ドライヤーなどで熱を与える事である程度復活します。

ただしビニール傘は、熱によって傘自体が変形する場合がありますのでこの方法は使えません。

 

  1. 傘の生地を完全に乾かしておきます。
  2. 傘の生地から2,3cmくらい離してドライヤーの温風を当てます。10秒くらい。
  3. 特に撥水効果の劣化しやすい生地の折り目部分、もっとも外側の部分は念入りに温風をかけましょう。

 

ドライヤーで撥水性を復活させる動画がこちら。

 

ただし、フッ素樹脂も傘を長く使っていると剥がれ落ちているので、古い傘の場合は撥水性の復活が期待できません。

また、昔の古い傘などは、フッ素加工をしていないものもあります。
フッ素樹脂を使っていないものには、いくら温風をかけても当然に復活しませんのでご注意を。

まずは部分的に試してみて、撥水性が復活するようなら、傘全体をやるようにしましょう。

 

 

アイロンをあてて撥水性を復活

ドライヤーと同じ理屈で、アイロンでフッ素に熱を加えることで鎖を復活させる方法です。

こちらの方法だと、折り目のしわも伸びるので、特に折り畳み傘なんかは撥水性だけでなく、見た目も新品のようになります。

 

  1. アイロンを「スチームなし」「中温・化繊」にセットします。
  2. 乾いた状態の傘に、裏(内側)から「サッサッ」という感じでアイロンをあてます。

 

アイロンを長く当て続けると、傘の生地が溶けて破れることもありますのでご注意。

 

 

撥水性を長持ちさせるために

傘を使うときにちょっと気をつけるだけで撥水性が長持ちしますので、できるだけ実践するようにしましょう。

 

  • 雨に濡れた生地を手でこすると、撥水性が著しく低下します。
  • 傘をたたむ時は、極力生地に触らず、バンドを持って、やさしくたたんで下さい。
    ぞうきんを絞るように手で生地を強くしめつけますと、傘生地表面の加工がとれ撥水性の低下につながります。
  • ハンドクリームなどがついた手で生地を触ることも、変色や撥水性低下の原因になりますので、極力気をつけましょう。

 

なるべく生地表面を手で触らないこと。
なるべく生地の摩擦を避けることが、傘を長く快適に使うコツです。

 

 

まとめ

大事にしているお気に入りの傘だと、いつまでも気持ちよく使いたいですよね。

今回ご紹介した方法なら、撥水性はかなり復活しますので、是非試してみてください。

 

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