「あっ!やっちまった!」
ありますよね~。ネジをなめてしまうこと。
焦ると余計にネジ山をつぶしてしまうことも。
もはや普通のドライバーでは回らなくなってしまったネジや、ネジ山はなめてないけど、固すぎて回らないネジを外す方法をいろいろご紹介しますので、お金のかからない順に試してみてください。
普通サイズのネジ山がつぶれた
こちらはよくあるサイズのネジをなめてしまった時に有効な方法をいくつかご紹介します。
平たい輪ゴムを挟んで回す
きしめん状の輪ゴムをネジとドライバーの間に挟んで、摩擦係数を上げることで回す方法です。
押し込む方向に力を入れながら、ゆっくり回してみます。
これで意外と回ってしまうかもしれません。
ネジザウルスを使う
ネジザウルスという、ネジを外すために開発されたという特殊なペンチでネジの頭を挟んで回します。
ネジの頭がペンチで挟めるほどしっかり露出しているなら使える手法です。
普通のペンチとは違い、ネジをつかむ場所に縦溝が切ってあり、滑らないようになっています。
私も最近、ネジザウルスで助かりました。
家にあるラジオペンチでは挟んでも回せなかったのに、このネジザウルスなら頭をガッチリつかんで回すことができました。想像以上に使えます。
電動ドライバー+ネジはずしビットで外す
電動ドライバーをお持ちであれば「なめたネジはずしビット」というビットを取り付けてチャレンジすることもできます。
ネジの頭に穴をあけて、そこに逆ネジを差し込んで取るという発想。
これは結構な確率で外れます。
輪ゴムで取れなかった時や、ネジザウルスではつかめないような皿ネジをなめた時、特に有効。
ノートPCなどの小さいネジ
今までご紹介してきた方法は、普通サイズのネジに適用できるものです。
精密ドライバーで外すような小さなネジには難しいかもしれません。
今までの方法でうまくいかない場合、小さいネジをなめた場合に向いている外し方をご紹介します。
ネジすべり止め液を使ってみる
鉄粉みたいなものが混ざった溶液で、ネジの頭の部分に塗布することで溶液がすべり止めの役割を果たします。
摩擦係数が上がることで軽いなめ状態であればこれで回ります。
ネジ山に溝が完全になくなっているような、ドライバーが全然引っかからないような状態だと効果がありません。
安かったので私も使ったことありますが、私の場合は全然ダメでした。
強硬手段 ネジの頭を削り落とす
ネジと同じサイズから少し大きめのサイズのドリルでネジの頭を削り落とします。
頭が取れたら・・ネジ止めされた部品は取り外せるようになります。
取り外しが出来れば、本体側に残った(頭のない)ネジは今までついていた部品の厚みの分だけ飛び出ていますから、ニッパーやネジザウルスで挟んで取り外せば何とかなると思います。
固着、もしくは超固いネジ
ここからは、ネジ山(ドライバーの頭を刺すところ)はしっかりあるけど、固着して固すぎて手の力だけでは回せない場合の方法です。
基本的なこととしてやっておきたいこと
- 固着はネジとネジ穴がサビなどでくっついている状態なので、CRC556のような潤滑剤を入れて、15分ほどしてから回してみます。
- 握力がしっかりドライバーに伝われば回る可能性があるので、素手ではなく、手のひらにゴムが付いたグローブをして回してみます。
- ネジの頭とサイズの合っているドライバーを使うことも重要です。
ドライバーにもサイズがあり、先端が小さい方から、No.1、No.2、No.3、No.4と、4種類の大きさがあります。
いちばん頻度の高い、普通サイズはNo.2ですが、ネジのサイズに合ったものを選ぶことが大切です。 - 100円ショップで販売されているようなドライバーでは、ネジとの噛み合いが悪いので、せめてVesselなどのメーカー品を使いましょう。
- 回す方ばかりに力を入れず、ドライバーを押し込む方にも力を入れてますか?
押し込む力:回す力=7:3の配分と言われています。
貫通ドライバー+ハンマーで叩く
貫通ドライバーという、先端のビット部分がグリップを貫通しているドライバーを使って、衝撃で固着を外します。
ネジに貫通ドライバーをあて、プラスチックハンマーで叩きます。
思っている以上に思いっきり叩いてください。
ボルスター付きドライバー+メガネレンチで回す
グリップの直下にボルスターという六角レンチをかけられる部品がついているドライバーがあります。
ここに六角レンチをかければ、てこの原理で、普通にグリップを握って回す何倍ものパワーで回せます。
レンチをドンッとまわすとなめてしまいますので、ジワジワ固着を剥がすように力をかけていきます。
これで動く時は、ネジが動く瞬間にパンッと音がします。
まとめ
ここに紹介したいずれかの方法でネジが取れれば幸いです。
また、今後はネジがなめないように、ドライバーを押し込みながら回すこと、しっかりした(高品質の)ドライバーを使うことなど、工夫してみてください。