エアコンの電気代って、1日いくらくらいなんだろう?
毎日のようにエアコンを使う夏になると気になりますよね。
扇風機の電気代は安そうだけど、エアコンと併用すると全体としては電気代が下がるなどという話も聞いたことありませんか?
じゃあ、エアコン、扇風機それぞれ1日つけていたら電気代はいくらなのか?
併用するとお得という話の真相についてまとめます。
エアコンの電気代 1時間・1日いくら?
まず最初にお断りしなきゃいけないのは、以下のように、電気代を試算するための前提条件が様々なので、これから示す計算結果は、目安の電気代だと思ってください。
- 設定温度と現在室温の差分の大きさ
- エアコンの省エネ性能の差
- エアコンは一気に温度を下げようとするため、稼働時が一番電気代が高いので、平均値と異なる。
- 部屋の大きさとエアコンの能力のバランス
- 電力会社との契約内容で電気料金が異なる
電気代の計算方法・計算式
【1時間当たりの電力料金単価】
電力料金は、全国平均として 1kWh=27円として計算します。
(1時間で1kW使ったら27円かかります、という意味)
【ある機器の1時間当たりの電気代の算出方法】
1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW) × 電力料金単価(円)
エアコンの電気代は、定格消費電力で電気代を試算
エアコンは部屋の状況により能力を変化させるため、消費電力(=電気代)も常に変動してしまいます。
そこで、電気代の目安を試算するには、メーカーのカタログ等に載っている「定格消費電力」や「平均消費電力」を用います。
カタログに載っている定格消費電力を求める時の温度の条件は以下のようになっています。
【冷房時】室内設定温度:27℃、外気温度:35℃
【暖房時】室内設定温度:20℃、外気温度:7℃
です。
エアコンの1時間・1日あたり電気代一覧表
以上の条件を元に、冷房能力別に平均的な消費電力を求め、電気代を試算するとこうなります。
冷房能力 | 消費電力 | 1時間電気代 | 1日(10時間) |
2.2kW | 580W | 15.6円 | 156円 |
2.5kW | 600W | 16.2円 | 162円 |
2.8kW | 720W | 19.4円 | 194円 |
3.6kW | 1210W | 32.7円 | 327円 |
4.0kW | 1300W | 35.1円 | 351円 |
扇風機の電気代
扇風機の消費電力は、どの機種も、どんな風力でも35~50Wくらいに収まるので、平均して40Wとしましょう。
消費電力 | 1時間電気代 | 1日(10時間) |
40W | 1.1円 | 11円 |
扇風機は1時間1円なんですね。
ちなみに、最近増えてきたDCモーターを使用した扇風機ですと、従来のACモーター扇風機の1/3~1/2の消費電力ですので、1時間0.5円くらいですね。
エアコンと扇風機の併用で電気代を節約できるのか?
電気代の前に、どうしてエアコンに扇風機を併用すると良いのでしょうか?
涼しく快適かどうかは、実際の温度よりも体感温度が重要になってきます。
風速1メートルで体感温度が1度下がるといわれていますので、扇風機で部屋の空気を撹拌すれば、ほのかな風が起こり、体感温度が下がります。
また、撹拌することにより、天井付近にたまっていた暖かい空気と、床付近にたまっていたエアコンの冷たい空気が混ざりあい、天井付近も速やかに温度が下がります。
エアコン本体にある温度センサーが、いつもより速く室温低下を感知することができるので、急速運転を止め、節電にもつながります。
エアコンと扇風機を併用したときの電気代は?
(冷房時)エアコンの設定温度を1度上げれば、10%程度の節電効果がありますので、エアコンの10%未満の電力で稼働する扇風機を併用してもトータルの電気代は下がります。
設定温度を上げても扇風機の風があるので、体感温度としては涼しく感じるのです。
金額ベースでは1時間当たり1円~2円くらいの節電です。
金額は大したことないですが、エアコンの設定温度をいつもより1度以上高くしておけば、扇風機を併用しても、損をすることはない、ということは分かりましたね。
エアコン、扇風機の電気代 まとめ
「エアコンの電気代は1時間で20円~30円、扇風機は1時間で1円」
これだけ覚えておけば、電気代や節電を考える時の目安になりますね。
また、扇風機を併用することで、トータルの電気代も抑えられるので、扇風機をお持ちの方はエアコンとの併用をお勧めします。