お子さんが幼稚園生や小学校低学年くらいになると、ひな祭りの時におひな様を飾るのを一緒に手伝ってくれますよね。
そんなとき、「ひな祭りって何?」「なんでおひな様を飾るの?」と質問されると、うまく答えられない(汗)
まずは私たち大人がひな祭りの由来を理解した上で、子供たちにちゃんと説明してあげられるようにしましょう。子供向けの説明例文も考えました。
ひな祭りの由来を簡単に【大人版】
子供にも分かるように伝えるには、まずは説明する大人が分かっていないとしっかり伝わらないですよね。
大人用にひな祭りの由来をおおまかに説明すると・・・
- 古代中国で3月3日に行われていた厄払いの行事「上巳節」と、古代日本で人形に自分のけがれを移して川に流すことで厄払いをする行事が融合し、日本では「3月3日に人形を川に流して厄払いをする」行事が定着。
- その後、人形を川に流すだけでなく、子どもが生まれた時に、子どもの災厄を引き受ける身代わり人形として贈り、3歳になるまで枕元に置いておくという風習が生まれます。
- 平安時代には、貴族の小さな女の子の人形ごっこ遊び「ひいな遊び」が流行り、のちに人形を枕元に置く風習と結びつき、人の災厄を身代わりする紙人形ができます。これがひな人形の原型となります。
- 室町時代になると、人形は紙ではなく、豪華な作りとなり、川に流すものではなく、飾るものへと変化します。
- 江戸時代になり、桃の節句が女の子の節句として祝日に定められると、女の子の成長を祝う行事として一般庶民にも定着していき、人形はさらに豪華さを増し、ひな壇に人形を飾るようになりました。
関連記事大人向けにもっと詳しく!知りたい方は
>>ひな祭りの由来は何?ひな人形にはどんな意味が込められている?
【子供向け】ひな祭りの由来を簡単に説明
ひな祭りの由来は奥深いですね~。
このまま子供に説明するのは無理ですね。
ここで、小さなお子さんの「ひな祭りって何?」の疑問に答えて「納得」してもらうには、超シンプルに、かつ、自分のことに置き換えて考えられるように理由を説明するのが良いかと思います。
ひな祭りは、みんなが病気をしないで元気に過ごせますように、とお願いする日なんだ~。
〇〇ちゃんも、お風邪ひきたくないよね~。
おひな様には、みんなが病気にならないように守ってくれる力があるんだよ。
だから、〇〇ちゃんは、お人形さんに
「いつも守ってくれてありがとう。元気に大きくなれますように。」ってお願いするんだよ。
こんな感じでいかがでしょうか?
細かい由来は省いて、ただ「人形が身代わりになってくれる」という部分だけを説明しています。
小学生になると、この説明では満足できなさそうなので、もう少し背景を説明してあげると良いかもしれません。
大昔、悪いことが起きないようにお人形にお願いして、そのお人形を川に流す行事があったんだ。
でも、たくさんの人が川に流すと、川が汚れて良くないので、人形に「悪いことが起きませんように」と願いを込めて、今みたいなひな人形をお家に飾るようになったんだ。
だからひな祭りの日は、おひな様に、あなたが病気にならずに立派に成長できるように、お願いする日だっていうことね。
ひな祭りのことを桃の節句って言うでしょ。
桃の花には悪いことが起きないようにしたり、長生きできるようにしたりする力があると信じられていて、ちょうど桃の花が咲くころの3月3日にこのひな祭りをすることになったみたい。
小学生には、ひな祭りの意味を端的に伝えることと、3月3日に行うことも盛り込んでみました。
ひな祭りの由来の絵本
もしお子さんにしっかりとゆっくりと伝えたいということであれば、こんな絵本もありますので、活用されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
ひな祭りの由来を子供向けに説明する時に、必要になりそうなポイントは・・・
- ひな祭りは、お人形を飾って〇〇ちゃんが元気で幸せになりますようにお願いする日。
- ひな人形が〇〇ちゃんの病気やけがなどの身代わりになってくれる。
- お人形を飾るから女の子のお祭りだけど、昔は男の子も一緒にお祈りしていたから男の子もOK!
- ひなあられや菱餅、ちらし寿しなどの食べ物も、健康で幸せになってほしいという意味が込められているので食べる。
ひな祭りは日本で長く続く伝統的な風習ですから、子供にも正しく、ちゃんと説明してあげたいものですね。
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