今度のお正月はどこに初詣に行こう?と考える時、ふと神社とお寺の違いが気になります。
関東地方では明治神宮にも浅草寺にも多くの初詣客が訪れますよね。
どちらにお参りするのがいいのか?それとも両方にお参りしても良いのか?という疑問を解消しましょう。
初詣で神社とお寺ではご利益に違いがあるの?
ご自身の信仰上の理由がない限り、神社に行ったから、お寺に行ったからと言って特に差はありません。
ですので、行きたいところに行って良いのです。
ただし、「初詣」は旧年のお礼と、新年の祈願が目的ですから、真心を込め、感謝の気持ちを忘れずに参拝したいものです。
もともとは神社とお寺は区別されてなかった
明治時代に政府の宗教政策として「神仏分離」が行われる前までは、神道と仏教が混然一体となって一般化していました。
明治以降、お寺と神社が区別されるようになっていっただけなので、初詣などは神道と仏教の区別のない昔の風習のまま現在に至っているといえます。
初詣で神社とお寺両方にお参りしてもいいの?
はい、神社とお寺両方へお参りしてもいいんです。
ただし、一番最初にお参りした場所がその年の初詣になります。
神社の方のお話によると、何ヶ所か参拝しても差し障りはなく、むしろ参拝のハシゴをすることはご利益が重なって運気が高まるんだそうです。
ただ漫然とお参りしてもご利益や運気は高まりません。
真心を込めてお参りすることが大切ですよね。
前の年に購入したお守りや御札は、買ったところでお焚きあげをしてもらって新しいお守り・御札を購入しましょう。
お参りするとどうしてもお守りや御札を買いたくなりますがあまりあちこちで購入するのはオススメしません。
たくさんあると、せっかく買ってきたお守りや御札を粗末に扱ってしまいますから。
神社とお寺では、参拝方法が違う
神社とお寺では、参拝の作法が異なります。
いざお賽銭箱の前まで来て「?」とならないように、一般的な拝礼方法を確認しておきましょう。
神社の場合
- 賽銭箱の前で軽くお辞儀をし、鈴を2、3回鳴らし賽銭をそっと入れる。
- 深く2回お辞儀をする。
- 両手を胸の高さで合わせてから、肩幅程度に両手を開いて拍手を2回打つ。パンパンと短時間ではなく、1秒くらい間を開けて。
- 両手をきちんと合わせたまま祈願する。
- 両手を降ろし、深く1回お辞儀をする。
- 拝礼が終わって退く時は、軽く1回お辞儀をしてから下がります。
よく言う「二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)」ですね。
※なお出雲大社の場合は「二礼四拍手一礼」になります。
お寺の場合
- 梵鐘(ぼんしょう)という鐘を鳴らせたり、線香を上げられる場合は、賽銭を入れる前に行う。
- 賽銭箱の前で軽く一礼し、賽銭をそっと入れる。
- 本堂に向かって静かに合掌し、そのまま軽く頭を下げて祈願する。
- お祈りが終わったら手を降ろし、一礼して退く。
※お寺では拍手は打たないこと
※参拝のしかたをもっと詳しく(入る時から出る時まで)別記事にまとめました。
>>初詣の参拝のやり方は?
まとめ
初詣は、神社とお寺のどちらでもいいので、旧年の感謝を捧げ、新年の無事を祈願してきましょう。
初詣のハシゴをするにしても、心をこめてお参りすることを忘れないようにしてくださいね。