引越し先での近隣へのご挨拶は、昔は多くの方が当然のマナーと捉えていましたが、最近では、先方に近所付き合いを敬遠される方も増えてきましたし、防犯上の観点から、一人暮らしの女性だと挨拶しないほうが良かったりします。
かといって、挨拶しなかったがために、その後の近所付き合いに悪影響を及ぼしては身も蓋もありません。
じゃあ、どうすればよいのでしょうか?
引越しの挨拶は必要なの?不要なの?
本記事をご覧になっている方は、行くべきかどうか迷っている方が多いと思います。
そもそも、みんな挨拶行ってるの?
ご自身で方針を決める前に、まず、実際はどれくらいの方が挨拶をおこなっているのかを、アンケート結果を元に調べてみましょう。
ただ、かしこまった引越し時の挨拶はしないものの、共用部等で顔を合わせれば挨拶はするという意見が多かったとのこと。
賃貸で、そこに長く住むことはないと分かっている者同士、干渉しない関係が心地よいと考えている方が多いようです。
一方、一人暮らしでも挨拶に行くという方の目的は、お隣さんがどんな方かを確認したいのと、こちらの生活音で迷惑をかけるかもしれないので、最低限のマナーとして挨拶に行くという考えの方が多いようです。
次に、既婚世帯100組に同様のアンケートをしたところ、90組が「挨拶する」と回答。
特にお子さんのいらっしゃる世帯だと、生活音が大きくて迷惑をかける可能性が高いですし、子供を通して、親同士の付き合いも発生するので、しっかりした挨拶は欠かさないようです。
いえらぶコラムこのような結果を踏まえて、特に一人暮らしの方は半々ですので、ご自身の判断基準で、安全・防犯上問題がなく、マナーとして、隣人として必要だと思えば、挨拶に行かれればよいと思います。
引越しの挨拶はいつ行けばよい?
実際に挨拶となった場合、いつ行けばよいのでしょうか?
できれば引越し当日のうちに挨拶に。もし当日に引越し業者の搬入があるのなら、騒音等で近隣にご迷惑をおかけしますので、搬入前がベターでしょう。
時間帯は、午前なら10時~11時半、午後ならば1時半~17時くらいがお相手も食事等でない可能性が高く、良いでしょう。
もし、チャイムを鳴らしても不在でしたら、その日の夜ではなく、翌日に改めて伺いましょう。
もし、お会いできなくて、挨拶前にばったり会ってしまった場合は、「週末に改めてご挨拶に伺いますので、よろしくお願いいたします。」とその場で軽く挨拶すると印象がよくなります。
どんなに遅くとも1週間以内には済ませましょう。
引越しの挨拶の品物の金額はいくらぐらいが適当?
500~1,000円のものが、受け取った側が負担にならなくて良いでしょう。
贈答品として不適切でなければ、とくに贈っていけないものはありませんが、後に残らないものが妥当です。
どんな品物を贈ると喜ばれる?
食器用洗剤や洗濯洗剤、入浴剤、ボディーソープ、サランラップなどの日曜消耗品がお相手にも喜ばれ、人気があります。
ただし、固形石鹸は、使っている方がだいぶ少ないので、使っていただけない可能性があります。
焼き菓子、チョコレートなど、日持ちのする食品も人気ですが、初対面の人にいただく食品を気味悪いと感じる方もいらっしゃるようです。
タオルも贈る側には人気ですが、受け取る側は好みの問題もあるので、シンプルなものが良いでしょう。
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熨斗の水引は紅白蝶結びのものを使い、「御挨拶」と「自分の苗字」を入れます。
引越し前後は何かと忙しくなるので、必要数をあらかじめ用意しておくほうが楽ですよ。
まとめ
引越すことで新しい生活が始まります。新居では、気持ちの良いご近所付き合いをしたいものですよね。
そのためにも引越しの挨拶は重要なイベントですので、挨拶をする方は、しっかりマナーを守って失礼のないようにおこないましょう。
でも、挨拶のハウツーだけではなく、「これからお世話になります。」という気持ちをこめて挨拶すれば、ご近所さんもきっと快く対応してくれますし、今後のご近所付き合いがうまくいくのではないでしょうか?