風邪予防やノドの保護のために、加湿器は冬になると大活躍しますよね。
ちょっと油断すると加湿器の中が水垢、カルキ結晶みたいなのがすぐついてしまいます。
そこで、面倒くさくない、クエン酸での加湿器の簡単な掃除の方法をご紹介します。
加湿器の掃除にはクエン酸が効く
クエン酸を使うと、カルキもスルッと簡単に落ちてしまいます。
カルキと思っているあの白いかたまりは、実はカルキだけでなく、水道水に含まれるカルシウムやミネラルも一緒になって固まってしまったもの。
カルシウムやミネラルはアルカリ性の汚れ。
そのため、酸性のクエン酸を使うと中和されるので簡単に落ちてしまいます。
クエン酸を使った加湿器の掃除の簡単な方法
【用意するもの】
- クエン酸
- バケツ
- 消毒用エタノール
- スポンジ
- 使いふるしの歯ブラシ
- キレイなタオル(雑巾だと雑菌混入の恐れあり)
- 綿棒
クエン酸は、100円ショップで購入することができます。
100円ショップ以外では、ドラッグストアや大きなスーパー、通販などで購入できます。
クエン酸を買ってくるのがめんどくさい・・・という場合には、安価な穀物酢などを使って代用することができますが、こちらはクエン酸と違ってお酢の臭いが残ってしまいます。
お酢の臭いが残らない、クエン酸でお掃除するのがオススメ。
では早速、加湿器のお掃除をしましょう!
まずは加湿器のコンセントを抜いて、外せるパーツは全て外します。
外し方は、取扱説明書に載っていると思います。
フィルターの掃除のしかた
- 加湿器本体から外したフィルターは、まず軽く水でゆすいでおきます。
- (フィルターが入る大きさの)バケツの中に、ぬるま湯を入れます。
ぬるま湯にするのは、クエン酸を溶けやすくするためです。
ぬるま湯2Lに対して、クエン酸を大さじ1をいれてよく溶かします。
適当なバケツがない時は、洗面台の洗面ボウルで代用できますよ。 - 先ほど軽くゆすいでおいたフィルターをクエン酸を溶かしたぬるま湯にシッカリとつけます。
- そのまま、30分~1時間ほどつけておきます。
- つけ置きが終わったら、流水でよく洗い流します。
フィルターは、型くずれしやすいためゴシゴシ洗わず、押し洗いする感じで。
この時に、クエン酸が残らないようにしっかり2,3回すすいでくださいね。 - またすぐに加湿器を使う場合は、湿ったままで完了。
加湿器のフィルターは、どうしても水アカやカルキがつきやすく、そのまま使用すると寿命も短くなりますので、本当はこまめに掃除をした方がいいんですよ。
加湿器のタンクの洗浄のしかた
- タンクに入るよりも若干少なめのぬるま湯を用意します。
- ぬるま湯をタンクの中にいれて、そこへクエン酸を濃度が、6%~8%位になる量を入れてタンクを振ってよく溶かします。
目安として、3Lのぬるま湯にクエン酸20g(大さじすりきり2杯)をいれてよく溶かします。 - そのまま、2,3時間ほどつけておきます。
- 漬け置きが終わったら、中のクエン酸水を捨てて、タンクの中をよくすすぎます。
その他のパーツの掃除のしかた
- フィルターの掃除の時と同じように、ぬるま湯をバケツまたは洗面ボウルなどにいれてそこにクエン酸をいれてよく溶かします。
濃度は、先ほどと同じ3Lのぬるま湯にクエン酸20g(大さじすりきり2杯)です。 - クエン酸水の中に、細かいパーツを全ていれてそのまま30分~1時間ほどつけておきます。
- つけ置きが終わったら、スポンジや使いふるしの歯ブラシを使って汚れをこすり落とします。
- こすり洗いをした後は、よくすすぎます。
- トレーなどにぬるぬるとしたピンク垢や水垢がついていた場合は、すすいだ後に水気をよく拭きとってエタノールを湿らせたキレイなタオルを使って拭き掃除してください。
ヌルヌルとしたピンク垢は、【セラチア菌】という細菌なので、エタノールでキチンと除菌をしておかないと細菌を部屋に撒き散らしてしまいます。
本体部分の掃除のしかた
本体部分は、消毒用エタノールを清潔なタオルに吹きつけて、軽く湿らせた状態で拭き掃除をします。
この時に、蒸気が出てくる吹き出し部分もしっかり拭き取ります。
細かい部分は、綿棒にエタノールを染みこませて拭き取ります。
最後に戻し入れ
全て掃除し終わったら、細かいパーツやタンクの水気をとって元のように加湿器にセットすれば完了です!
お手入れの頻度は?
加湿器のお掃除の頻度ですが、加湿器のタイプによって違ってきます。
【お手入れサイクルの目安】
気化式加湿器・・・1ヶ月に1回
スチーム式加湿器・・・2ヶ月に1回
ハイブリッド式加湿器・・・1ヶ月に1回
超音波式加湿器・・・1~2週間に1回
あなたが使っている加湿器のタイプで掃除をする頻度の目安にしてください。
加湿器は、カビや雑菌が繁殖しやすいという弱点があります。
カビや雑菌が繁殖しないようにするためには
- タンクの中の水は、毎日かえる。
(水を継ぎ足ししないようにする) - トレーに水が溜まっているときは、捨てる。
- 加湿をやり過ぎないようにする。
加湿をやり過ぎてしまうと、部屋の中がカビてしまうのはもちろん、加湿器自体もカビが発生してしまいます。 - 1週間に1回は、トレーやタンクの蓋周辺を拭き掃除する。
この4つのことをしておけば、加湿器にカビや雑菌が繁殖をだいぶ防ぐことができます。
最後に注意点
掃除するためにあちこちの部品を外すことになりますが、外し方を間違えると破損の可能性があります。
また、機種によっては掃除してはいけない部分や、掃除の仕方が限定されているものもあります。
ですから、掃除を始める前に必ず「取扱説明書」でお手入れの仕方を確認しておきましょう。
まとめ
毎日洗う(使ってなくても)。
毎日新しい水に替える。
加湿器内部の掃除は、クエン酸を使えば簡単にできてしまいます。
しかし大切なのは「こまめに掃除する」こと。
こまめに掃除して、白いかたまりがこびりつかないようにすることが先決。
それでもついてしまったら、早めに掃除で取り去るようにしましょう。
シーズン終わりのときもキレイに掃除してからしまうようにして、また来シーズンはキレイな状態で加湿器を使い始めたいものですね。