ハンドルをしっかり閉めているのに、水道の蛇口(吐水口)から水がポタポタ・・・。
 
 これは、蛇口内部のゴムパッキンの劣化が原因であることがほとんどです。
 
 賃貸物件だと、大抵の場合「消耗品なので、ご自分の費用で直してください。」となります。
 
 「え?業者を呼んだら数千円かかるじゃないか!」と驚いてしまいますが、でも、ご安心を!
 
 水道蛇口のパッキン交換は、工具と部品を買い揃えても2,000円しませんし、自分で簡単に短時間で直せますよ。
 修理系が苦手な女性でも大丈夫です!
 
 内部構造も単純なので、元に戻せないなんてこともありません。
 
 ちょうど我が家の蛇口がポタポタしてきたので、写真付きで手順をご説明します。
 
 ※下の写真のような、レバーを上下に動かすタイプの混合水栓は、内部構造が違いますので、今回の手順は適用できません。
 
 
 
事前準備
作業に入る前に、工具と交換部品を用意しましょう。
必要な工具

 
 ・モンキーレンチ(200mm以上の大きさ)
 ・プラスドライバー(不要な場合もあり)
 ・ラジオペンチ
 ・水拭き用のタオル
 
 これだけでOKです。
必要な交換部品

 
 ・水栓ケレップ(呼び13水栓用) これだけです。
 
 ・水栓コマと呼ぶ人もいます。
 ・1か所につき1つ必要。
 ・サイズが2種類あり、13水栓用と20水栓用。家庭用は13水栓用です。
 ・ホームセンターかアマゾンで買えます。私が買ったのは、ホームセンターで3個入りで169円でした。
ここから交換手順
必要なものがすべて揃ったら作業開始します。
元栓を閉める

 
 洗面台なら、その下に水の元栓がありますので、それをしっかり時計回りに閉めます。
 ない場合は、家の外にある量水器や止水栓ボックスにありますので、それを閉めます。
 家の外の元栓で閉めた場合は、作業する蛇口だけでなく、家中すべての水道が止まります。
 
 閉めたら、作業対象の蛇口をひねって、本当に水が出てこないことを確認しましょう。
 ポタポタ出てくる程度ならOKです。
ハンドルを外す

 
 まず、キャップを外します。はまっているだけなので、ラジオペンチや先の尖ったもので外します。

 
 中から出てきたネジをドライバーで緩めます。

 
 こういうタイプのものはネジ式なので、ラジオペンチなどでつまんで緩めて外します。
カバーナットをモンキーレンチで外す

 
 ネジが固着してどうしても外れない場合は無理をせず、自分で交換は断念し、業者に頼みましょう。
カバーナットを外すと、ゴムパッキンと金属ワッシャーが出てきますが、あとで元に戻しますので、とりあえず外しておきます。
スピンドルを手で外す

 
 スピンドルという、中央の棒を手で回して外します。

 
 固くて回らない場合は、先ほど外したハンドルをカポッとはめて、いつも水を出すときのように回すと簡単に回ります。
中に埋まっているケレップをラジオペンチなどでつまんで取り出す

 
 スピンドルを外した時に、スピンドルと一緒にケレップがくっついてきて、すでに外れていることもあります。
 取り出したケレップはもう使いませんので処分します。
新しいケレップを入れる

 
 買ってきた新品のケレップをポトリと中に落とします。
 これで交換作業終了です。これからは戻しの作業です。
 
 ここで参考までに、今まで外してきた部品すべてを順番に並べた写真を見ておきましょう。
 
 
 
 この順番通りに戻せばよいわけです。
スピンドルをケレップに挿すように入れて締める

 
 手の力で締められるところまで締める。それ以上やる必要ありません。
金属ワッシャー、ゴムパッキンの順に戻す。

 
 まず、金属ワッシャーを入れる。

 
 次にゴムパッキンを入れる。平らな面が下です。
カバーナットをモンキーレンチで取り付ける

 
 まず手で締めて、動かなくなったら、モンキーレンチで軽く追加で(強いて言うなら時計回りに30度くらい)締めます。
 ここで締めすぎると水栓ハンドルの回転が悪くなります。
 作業終了後、もしハンドルが重いなと思ったら、ここの工程に戻り、カバーナットをほんの少し緩めてください。
ハンドルを取り付ける

 
 ハンドルをかぶせて、ネジを締めて、キャップをします。
元栓を開けて、水が出ること、ポタポタがないことを確認【完了】
最後に水の元栓を開けて、水栓ハンドルを回して水が出るか?ハンドルを閉めてポタポタがなくなったか?その他の部分から水漏れがないか?を確認して完了です。
まとめ
いかがでしたか?
図解にすると長くなるので難しく感じるかもしれませんが、やっていることはそれほど難しいことではありません。
 この画面をスマホに出しながらやれば迷わずできると思います。
唯一問題が起こるとすれば、カバーナットやスピンドルが固着して、固くて外れない!ということです。
これを見ても自信がない、ナット類が固くて自分で外せなかった、という方は、業者に依頼した方が良いでしょう。
