潮干狩りで採ってきたアサリ。たくさん採れたのは嬉しいけれど、帰ってきてお疲れの中、砂抜き作業が残っているんですよね。。。
潮干狩りで採ったアサリはしっかり砂抜きをしないと、せっかくの新鮮なアサリも、食べる時にジャリジャリと音がして、美味しく感じなくなってしまいます。
時間をかけて上手にやればけっこう砂が抜けますので、以下の砂抜き方法を参考にやってみましょう。
アサリの砂抜き方法
1.塩水を用意する
潮干狩りした場所の海水を使うのが理想です。
海水がない時は、3%食塩水(水1リットルに対し、食塩30g)を用意します。
2.底が平らな容器にアサリを入れる
バットなど、底が平らな容器にアサリを重ならないように入れます。
ボウルのように、容器が小さくて、アサリが縦方向に重なると、吐いた砂を下段のアサリが吸い込んでしまいますので、キレイに砂が抜けません。
<オススメポイント>
できれば下の写真のような、ザルとカゴを組み合わせて二重底にして、アサリが吐いた砂がザルの下に落ちて、他のアサリが吸い込まないようにした方が、砂抜け度合いが格段に変わります。
100円ショップの台所用品コーナーに行けば、食器水切りカゴとして、ザルとカゴ計200円で入手できます。
3.塩水を入れる
水の量は、すべてのアサリが水に沈むヒタヒタくらいです。
水管を延ばせば空気を吸える水量です。
そうでないと、水中に溶け込んだ酸素だけではすぐに酸欠になってグッタリしてしまうからです。
水温は20℃前後が最も活性が高く、砂抜きが加速します。
釘や金属スプーンは入れても入れなくてもあまり差はありません。
4.静かなところに、3時間放置して砂抜き。
音と光に敏感なので、振動や音が少ない場所に置き、かつ、新聞紙などをかぶせて暗くしてやったほうがアサリが安心して砂を吐きます。
蓋をしないと、アサリの吐いた水が付近に飛び散りますのでご注意を。
砂抜きの時間は、最低2時間はとりましょう。でも、同じ水の中で5,6時間以上やると、酸素不足でアサリの元気がなくなり、砂抜きとしては意味がなくなってきます。
もし時間があるようでしたら、2~3時間砂抜きした後、水を取り替えて、さらに2時間砂抜きをしても良いでしょう。
5.アサリについたヌメリを取る。
砂と一緒にヌルヌルも吐いて、それがアサリに付着しています。
アサリを塩水から引き揚げて、アサリの上に軽く塩を振って、手で殻同士をこすり合わせるように手もみ洗いし、流水でキレイにすすぎ落とします。
6.砂抜きではなく、塩抜きをします。【完了】
水道水でキレイになったアサリをもう一度ザルに戻して、
水につけずにそのまま常温で1時間ほど放置して、体内に残った塩水を吐き出させます。
これをしないとアサリの体内に塩分が残り、しょっぱいアサリ料理になります。
ここでも新聞紙をかぶせておくと、水の飛び散りを防げます。
アサリの保存方法
こうして砂抜き、塩抜きができたアサリですが、潮干狩りで頑張った人ほど、たくさんあって食べきれないこともありますよね。
すぐに食べるなら、アサリが濡れたまま(塩水なしで)ビニール袋に入れて冷蔵庫へしまえば保存OKです。できるだけ翌日までに食べきりましょう。
いっぽう、食べきれない分は冷凍保存すると良いでしょう。
冷凍庫で保存する場合は、塩水なしで、殻つきのままジップロックに入れて保存します。
それでも風味が落ちるので1か月以内に食べるのが目安です。
また、冷凍アサリは料理の際、自然解凍したり、じわじわ加熱したりすると殻が開きませんので、一気に加熱するイメージで使用すると良いですよ。
まとめ
いかがでしたか?時間さえかければ、それほど難しい手順ではありませんね。
丁寧な砂抜きによって料理の美味しさがグンと変わってきます。
面倒でもゆっくり時間をかけてしっかりと砂抜きを行いましょう。