最初から糸(ライン)のついていないリールを買ったり、ある程度使ってラインが古くなった場合は、リールの糸を結びなおさないといけません。
リールとラインはどう結ぶのか?結んだあとは巻いていくわけですが、どのくらいの量を巻けばいいのか?
結び方から巻き方、巻く量まで解説します。
リールと糸(ライン)を結んで巻きなおす方法を解説
【ラインの巻き直しに必要なもの】
- リール
- 新品のライン
- リール竿
- ボールペン
- ティッシュ
1.事前準備
まずはリールのスプール部分にラインを結ぶわけですが、その前に、のちの巻取り作業のことを考えて下図のように、リール竿の、リールに一番近いガイドにラインを通しておきます。
2.ベールを倒してから結ぶ
リールの「ベール」という巻き取るために糸を引っ掛ける部品を倒してから、結びの作業に入ります。
結び方は、スプールに2重に巻いてからユニノットが基本ですが、ユニノットが難しい時は固結びでも大丈夫です。
【ユニノット】
また、結びにくい場合は、ドラグを反時計回りに回して、スプールをリール本体から外してやると結びやすくなります。
ドラグノブを緩めて・・・
スプールを外して結ぶ。
結び終わったら、余分な糸をなるべく短く切ります。
3.糸を巻く
ほとんどの方は一人で作業すると思うので、一人でやる場合のやり方を。
- まず、椅子に座ります。
- ラインのボビンの中心にボールペンなどを挿し、ボールペンの両端を足の親指と人差し指で挟んで固定します。
- 竿尻を股に挟んで固定します。
- ハンドルを回さないほうの手でティッシュでラインを包み込み、ティッシュをもったまま竿を握ります。
- 竿を握っている手で「少しハンドルが重いな」というくらいの摩擦テンションをかけながら巻き取ります。
最初に巻く時は、ハンドルで巻こうとすると空回りして巻けない時があるので、5,6回転は手で巻くのも良いでしょう。
ラインのボビンを地面に置いて、スピニングリールから糸が出るような感じでやってはいけません。
面倒でもボールペンを挿して、糸を巻くとボビンが回転する状態で巻き取ります。
こうしないと、糸にねじれが発生して、のちのちのライントラブルにつながります。
【糸を巻く時の注意点2】
何もせずにそのまま巻きとると、テンションが弱く、フワフワな感じで巻き取ることになります。
これもライントラブルの原因になりますので、ティッシュでラインを包み、手でティッシュとラインを包み込んだまま竿を握ってテンションをかけて、少しハンドルが重くなるように巻き取っていきます。
ナイロン、フロロを巻く場合はそんなに強いテンションをかけなくて大丈夫です。
PEラインを巻く時はやや強めのテンションをかけます。
「股に挟んで~、ボールペン挿して~、足で挟んで~」って、文字だけだと分かりにくい方は、このやり方に近い動画でご確認ください。
4.どのくらいまで巻けば満タンなのか?
ずーっと巻いていくといつかスプール満タンまで来ます。
どのくらいで巻取りをやめればよいのか?
この写真のように、「スプールの巻取り限界から1~2mmくらい少ないくらい」がちょうど良いです。
満タンギリギリまで巻くと、投げる時などに糸がドバッと固まりで出てしまうことがあります。
逆に少なすぎると、投げた時にスプールと糸の摩擦が大きくなり、飛距離が出ません。
※シマノのリールは、糸の滑り出しが良いようにスプールのフチに傾斜がついています。
その場合は、傾斜部分は含まずに、1~2mm余白を残してください。
カッチリと楽に巻くならマシンを使用
足の親指に挟んで、ティッシュでテンションかけて・・・というのは、やってみると意外と大変。
テンションも一定にならないし。
そんな時は、第一精工の「スーパーラインマーキー」を使うとキレイに楽に糸巻きができます。
釣りに行く回数の多い方や、足の指に力が入りにくい方なら重宝するはず。
もしラインマーキーを買うつもりなら、少し高いですが、ラインの前後入れ替えもでき、巻きが滑らかな「高速リサイクラー2.0」もおすすめなので、一応ご紹介しておきますね。
リールとラインの結び方 まとめ
リールに巻いてあるラインを長持ちさせるには、釣行後に水道水でしっかり塩分を流し、日陰で干してあげること。
それでも、糸をスーッとなぞって触ってみてザラザラしていたり、糸ヨレ(糸がねじれて、クルンとパーマになってしまう状態)がきつくなっていたりしたら交換時期です。
1度やれば誰でも出来る作業だと思いますので、是非トライしてみてください。