5月になると日差しも強くなってきて紫外線が気になりだします。
紫外線は、シミやシワの原因になってしまうので、シャットアウトしたいですよね。
そこで、UVカット率の高い日傘を使うといいのですが・・・
日傘を選ぶ時に色について、紫外線をたくさんカットしてくれるのは何色なのか?選び方や涼しくなる色は何色なのか?といった疑問を解消したいと思います。
日傘の色で、紫外線カットに有効な色は?
日傘の色で効果的な色は、内側が黒で外側が白いものが一番紫外線をカットしてくれる効果が高い色になります。
黒い色は、光を吸収してくれる効果があります。
光を吸収することによって紫外線をカットしてくれるんです。
黒が一番UVカット率が高い色と言われるのは、紫外線を吸収してくれる力が強いからなんです。
逆に白い色は、光を反射する効果があります。
光を反射することによって、紫外線をカットしてくれるんです。
なぜ、日傘の内側が黒い色のものがいいのかと言うと、実は紫外線は上から注いでいるだけではないんです。
夏の強い日差しは、地面からも照り返しがあり地面に反射して下からも照りつけてくるんです。
気象庁のデータでは、アスファルトからの照り返しが10%、砂浜では最大25%もの紫外線が跳ね返ってくるとのこと。
そのために、内側が黒い色の日傘を使っていると、地面にあたって照り返された紫外線は傘に吸収されてしまいます。
ところが、内側が白い色のものを選んでしまうと照り返えされた紫外線が、顔にサンサンと反射してしまうんです。
こうなってしまうと、日傘でUVカットするということができないんですね。
日傘の内側が黒以外の色で紫外線を吸収してくれる色は、紺色になります。
この紺色も、色が濃いもののほうが紫外線をよく吸収してくれます。
ただ、内側が黒い色の日傘を使っているから紫外線も大丈夫とは言えないんです。
紫外線対策は日傘だけでは不十分
日傘を使っても、紫外線を完全に防ぐことはできないんです。
実は日傘で防げるのは、すべての紫外線のなかでも50%ほど。
というのも、紫外線は先程も紹介したように地面からも照り返ってきますし、上下左右とあらゆる方向から、降り注いでくるからなんです。
もともと、太陽の光は【直射光】【反射光】【散乱光】の3つがあります。
紫外線の半分以上は、この3つのうちの【散乱光】なんです。
それも、正午くらいになるとその割合が最も多くなり、約6割近くも【散乱光】として降り注いできてしまうんです。
それに、日傘の生地の繊維のすき間からも紫外線が降り注いでしまいます。
日傘で防げる紫外線は、【直射光】のみなので【反乱射】【散乱光】してくる紫外線をカットすることは難しいんです。
そのため、UVカットを徹底的にするためには日焼け止めやサングラスをして、日傘で防ぎきれない紫外線をカットすることが大切なんです。
日傘は長くて3年の寿命
日傘にも寿命があり、1~3年といわれています。
この1~3年の寿命も、日傘のお手入れをシッカリとしていた場合なんです。
日頃から、日傘を使った後にシッカリと陰干しして乾燥させ、暗い場所で保管しておけば日傘の寿命である3年は持ちます。
そうはいっても、夏の強い日差しによって日傘の生地が傷んでしまいますし、UVカット率も低下してきてしまいます。
そうなると、紫外線を防ぐことができなくなり肌に、紫外線のダメージが大きく出てしまいシミやシワが増えてしまいます。
でも、今使っている日傘はとっても気に入っているんだけど・・・という場合には、布用のUVスプレーを吹き付けると、紫外線カット効果が復活してくれるので、使ってみるといいですよ。
普段から、定期的に布用のUVカットスプレーをしておくことで、日傘の色あせを防ぐ効果もあり日傘の寿命も伸びます。
最近では、紫外線カット加工済の日傘も販売されているので、今までは紫外線が・・・と思って、気に入った色の日傘を選べなかったという色でも、OKなんです。
日傘の色で涼しいのは?
日傘で涼しさをもとめるなら、白かシルバーを選べば、夏の暑い日差しをシャットアウトしてくれます。
紫外線をカットしてくれるのは色の濃い黒や紺ですが、涼しさをもとめる場合には適していません。
光を吸収してしまうために、日傘の生地そのものが熱を帯びてしまうために、暑さを実感してしまいます。
涼しさに優れている、シルバーなのですが・・・実は、太陽光を反射しすぎてしまうためにまわりの人は眩しすぎて迷惑になってしまうという難点があります。
それに、見た目があまりよくないので使うのも抵抗がありますよね。
最近では、黒い色の日傘でもひんやりと涼しくなる、断熱加工がされている日傘も販売されています。
この断熱加工ですが、遮光率が高いものを選ぶと、暑さが和らぎます。
生地素材の違いで涼しさも変わる
色以外にも、使われている生地素材によって、涼しくなるものと暑くなってしまうものに分かれます。
紫外線を防いでくれるのに効果的なポリエステル素材の生地ですが、実は熱を帯びてしまうために日傘の内側が、暑くなってしまい熱がこもってしまいます。
天然素材で使われている、麻・綿のものは熱をこもらせることがないために、涼しいんです。
紫外線を防いでくれる素材は
ポリエステル>麻>綿
の順で効果が高いのですが、涼しさに優れているのは
麻>綿>ポリエステル
の順で効果が高いんです。
天然素材の麻や綿でできている日傘は、紫外線をカットする、効果が低いという難点がありますが、この難点を補うために、UVカット加工されている日傘もありますし、二重張りをしている日傘もあります。
逆に、熱がこもりやすいという難点があるポリエステル素材ですが、熱に変わる可視光線と紫外線をカットする加工がされているものもあります。
ポリエステル素材でできている日傘で、遮光率カットとなっているものを選べば、ポリエステルでも涼しいんです。
まとめ
日傘の色は、紫外線をカットする効果が高いのが黒や紺などの色が濃いもの。
色が濃いものほど、光を吸収してくれるので紫外線も吸収してくれます。
しかし、涼しさを求めている場合には色が濃いものは、熱を帯びてしまうために暑さが倍増してしまいます。
ところが、紫外線をカットする効果が薄い白などの淡い色は、光を反射してくれるために涼しさを求めている場合には優れています。
光を反射してくれる、色が薄いものは逆に紫外線を顔などにも反射してしまうので、日焼け対策にはむきません。
しかし、最近の日傘はUVカットや熱をカットしてくれる遮光や遮熱率が高いものがあるので、それほど色に神経質になることもありません。
紫外線が気になるなら、日傘だけでは防げませんので、日焼け止めクリームも併用して紫外線を防ぐのを忘れないでくださいね。