寒い時期になると土鍋が大活躍しますよね~!
味も使い勝手も良い土鍋ですが、ちょっと使い方を気をつけないと、水漏れや割れなどの原因になってしまいます。
土鍋を長く使い続けるための、使い方の注意点や洗い方、お手入れ方法をお伝えします。
新品を初めて使う時の注意点
まだ1回も使っていない土鍋は、そのまますぐには使えません。
素材(土)の小さな気孔(穴)をふさぎ、水漏れやひび割れを防止する「目止め」作業が必要です。
といっても土鍋でおかゆを作るだけなんですが、詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
使うときの注意点
目止めが済んで、いざ使う時にもいくつかポイントがありますよ。
火にかけるときは鍋底(外側)が濡れていないか確認
土鍋は、素材の土、土の気孔に含まれる空気、内側に塗ってある釉薬(ゆうやく、ツルツルのコーティング剤)のそれぞれが膨張率、収縮率が違うので、急激な温度変化をくわえると、率の差でヒビが入ります。
なべ底(土の気孔)に水がしみこんでいると、火にかけた時に水が先に沸騰してふくらむので、大きなひびが入る原因になります。
土鍋は必ずよく乾かしてから火にかけてください。
見た目には乾いているようでも、内部が湿っていたりしますので要注意。
火にかけるときは弱火から始める
同様に、なべ底が湿っていなくても、いきなり強火でガッと温めると、今度は土の気孔に入っている「空気」が先に膨張してふくらむので、これまたひび割れの原因となります。
火にかけるときは、最初は弱火で。
手をかざしてみて土鍋全体が温まってきたのを確認したら中火→強火と徐々に火力を上げていきましょう。
空焚きNG
空焚きも割れる原因になります。
中には空焚きOKの土鍋もあるようですが、基本的には土鍋に負担をかけますのでお勧めしません。
また、空焚きに気がついて、土鍋が熱い状態であわてて冷たい汁などを投入すると、温度差で割れることがあります。
空焚きしてしまったときは、火を消して自然冷却してから具材を入れましょう。
洗うときの注意点
土鍋を洗う時にも少し注意が必要ですよ。
食べ終わったら鍋を急激に冷やさない
満腹になって鍋を片付ける時に、まだ手で持てないくらい熱いのに、シンクに持って行って水をジャーっとかけるのはNGです。
先ほど説明した急激な温度差により割れる可能性があります。
手で持てるくらいの温度になるまで自然冷却しましょう。
食べ物を入れっぱなしにしない
土鍋は結構ニオイを吸収します。
食べ残しを翌日食べようと思って鍋に入れっぱなしにしておきますよね(私もしますけど)。
特に臭いの強いキムチ鍋とかカレー鍋なんかだと、ニオイと色が鍋に移ったりします。
これを防ぎたいなら、食べ残しはサッと別の容器に移してしまいましょう。
なお、ニオイ移り、色移りしたからと言って土鍋が使えなくなるわけではないので、気にしないという方は大丈夫です。
なるべく洗剤を使わずに洗う
土鍋は水分を吸収しやすい性質があります。
このため、洗剤を使って洗うと、洗剤の成分も鍋が吸収してしまいます。
ただ、洗剤を使わないと気持ち悪いという方も多いのではないでしょうか?
もし洗剤を使って洗うのであれば、洗剤を含んだ水につけ置きしない、手早く洗い、手早く洗い流す、洗剤の量はごく少量にする、ということに気をつければ問題ないでしょう。
しまう時、保管時の注意点
土鍋をしまう時は「しっかり乾燥」がポイントです。
ひっくり返して良く乾かす
土鍋は中に水分を吸収してしまうので、中に入った水分まで完全に乾燥させるのは大変です。
洗い終わって水気を切ったら、風通しの良いところに置き、逆さま(なべ底を上)にして乾燥させましょう。
なべ底が下だと、なべ底付近が乾燥しにくくなります。
また、乾燥中、内側にも風が入るように、鍋を立てかけたり、モノを挟んだりして、少し斜めにするのも良いと思います。
可能であれば天日干しが最高です。
これで一晩~二晩経てば、結構乾いているでしょう。
来シーズンまで保管する時は特に念入りに乾燥
しばらく鍋は使わないなという時は、天日干しで2日くらい乾かしましょう。
しっかり乾かさないで収納したがために、来シーズン取り出してみるとカビが生えていたなんてことにならないように。
収納時は新聞紙でフタと本体別々にくるんでおくと、新聞紙がキズ防止と湿気を吸う役割を果たすので便利ですよ。
湿気の少ないところで保管
土鍋の保管場所は、カビ防止のためできるだけ湿気の少ない所、空気の動きのある所を選びましょう。
キッチン下収納や床下収納は湿気が溜まりやすいのでお勧めできません。
戸棚とか納戸とかがあればそちらの方が良いですね。
土鍋の使い方・注意点 まとめ
土鍋は、使い方を少し気をつけるだけで何十年も使え、年月とともに味わいを増す調理器具です。
大事に育てるように使えば愛着も沸くし、料理も美味しくなりますよ。