釣りが終わってさあ帰ろうと、竿(ロッド)をたたもうとすると、並継ぎ竿の継ぎ目が抜けない!または、振り出し竿が入らないというトラブル!
無理にやると竿が折れてしまうこともありますよ。
そこで、そんな時でも無理なくサクッと竿がしまえる、魔法のような方法をご紹介します。
抜けなくなる原因
なんで竿を伸ばす時は問題なかったのに、しまう時はこうなるんでしょうか?
- 差し込みすぎ、もしくは引っ張りすぎ
- ロッド素材の熱膨張
- 塩噛みや砂噛み
多くの場合、1か2が原因のようです。
まずは竿を冷やしてトライ!
家で作業できるなら、まずは竿冷却を試してみてください。
涼しい時は、竿の素材がギュッと縮んで細くなっていますが、暑くなると素材が膨らんで竿がほんの少し太くなります。
そのため、涼しい時間帯に準備すると、(並継ぎだと)いつもより奥まで入ったり、(振出しだと)いつもより余分に出てきたりします。
そして帰るときに竿が温まっていると当然太くなっていますから抜けませんよね。
・タオル2枚
・保冷剤2つ
(氷を入れたビニール袋2つでも可)
上から順に
タオル
保冷剤
竿のジョイント部
保冷剤
タオル
床・机の上など
と重ねるようにセットして、20分ほど放置して、竿を冷やします。
放置後、竿の水滴を拭いて、ねじらずに竿と平行に力を入れて抜く(振出しの場合は押し込む)。
これで意外にも直ってしまうんですよ。
滑り止め付き軍手を装着してトライ
冷却法がダメなら、このゴム軍手法か、その次に紹介する直径増し増し法を試してみてください。
竿は細くてツルツルしているので、いくら握力のある男性が握って引き抜こうとしても、竿に握力がしっかり伝わらないので、竿が動く前に手が滑ってしまうんです。
だから、手が滑らないようにすればいいんです。
もしご自宅にDIY用品の、手のひら側にゴムがついている軍手があれば、それをはめてやってみましょう。
これだけで抜ける場合もあります。
握る部分の直径を太くしてトライ
軍手がなくても、竿の継ぎ目の前後(継ぎ目を挟んで2か所)に滑り止めを巻きつけて、竿の直径を太くしてからやると、握力がしっかり伝わるのでかなり抜けやすくなります。
滑り止めグッズとしては
- 裏地がゴム生地のロッドバンド
- 自転車のゴムチューブ
- お弁当用のシリコン製おかず入れ
- ホームセンターで売っているゴムシート
- カーペットの下に敷く滑らないシート
などを利用します。
これらを巻きつけてから、竿を握ってやってみるとかなりの確率で抜けます(入ります)。
これを素手ではなく、ゴム付き軍手でやるとさらにパワーアップします。
「竿抜き専用のゴムシート」なんていうのも発売されているんですね。知らなかった。
現場で抜けなくなったらロッドベルト
抜けない、入らない竿をそのまま持ち帰れれば良いのですが、電車釣行だったり車に入らないようならその場で直さないといけません。
そんなもしもの時のために、裏地がゴム状のロッドベルトを常備しておくと良いですね。
ロッドベルトなら普段はロッドまとめ用に使って、いざという時には竿抜きに使えるという、一石二鳥の用途!
抜く時・入れる時の注意点
この作業は、竿やガイドに無理な力がかかりやすいので、慎重に行う必要があります。
破損しないようにするための注意点をいくつかまとめました。
- ガイドそのものや、ガイドの近くを握って作業しない。ガイドが変形します。
- なるべくジョイント部に近い所を握る。先端部に近いほど、竿が繊細になっていきますので破損しやすくなります。
- 先端部に近い、細い部分は特に、ひねると竿が痛むので、竿と平行方向に力を入れてください。
- 抜けた瞬間にどこかにぶつけて折ることもあるので、広い、障害物のない所で作業しましょう。
竿が抜けない・入らない まとめ
私の場合「抜けない・入らない」は、大人になってからはもうないですが、小学生の頃は、振り出し竿元に戻らない事件を何回か起こしました。
たしかその時はお父さんに直してもらいました。
釣りが好きなお子さんがいらしたら「抜けない・入らない」騒動になるかもしれませんので、お父さんはしっかり対処法を身につけておきましょう。